次期環境候補の緑起幻について語ろうと思います。

※画像は公式またはwikiより。


⚪︎リスト

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バトスピ部

https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202008/11598259207421_20200824.html


⚪︎解説

転醒編2章から形となる緑起幻デッキの雛形です。実環境がどう動くかはまだ定かではないものの、見えてるカードが既に強く、環境に食い込んでくることは間違い無いと予想されるデッキタイプです。


・緑起幻の特徴

緑起幻の特徴を挙げると

①相手の疲労で転醒

②デッキの回転性能が高い

③ネクサスにも対応可能


以上の3点が特徴としてあげられると思います。次からそれぞれについて解説していきます。


 ①相手の疲労で転醒

緑起幻の主な転醒カードの転醒条件がこれです。疲労したタイミングに指定がないため、相手アタック/ブロックの両方が転醒のタイミングとなり、転醒カウントが溜めやすくなっています。

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アタックに対応して転醒できるという点が特に強く、特に緑の世界転醒後である緑の自然神の転醒時効果が疲労状態のコスト6以下スピリットをデッキボトムにバウンスするため、受け性能もある点が特徴的です。


 ②デッキの回転性能が高い

緑の世界は存在するだけで自身のコアブースト効果を好きなタイミングで1ドローに変換します。コアが増える分ドローするわけではないですが、緑起幻のスピリットの多くが召喚/アタック時にコアブースト効果を発揮するため、効果発揮タイミングが多いのが特徴です。IMG_4212

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序盤の展開にはコア、後半のフィニッシュタイミングにはドローと無駄なく選択できるのが強く、どんなゲーム速度にも対応でき、単純なドロー故デッキの回転を早め、必要パーツを集めやすいのは緑起幻ならではの強みといえるでしょう。


 ③ネクサスにも対応可能

後述しますが、緑起幻はネクサスへの対応も可能としています。ネクサスは現代バトスピにおける最重要カードカテゴリと言っても過言でないほどゲームに影響を及ぼしており、それへ対応できるか否かはデッキ本体のパワーを測る一つの指標となり得ます。それこそ、転醒編1章開始時点で赤起幻が初めに注目された点の一つに、メルトドラゴンやワイズドラゴンと言ったネクサスの破壊を可能とするカードが目立った点は、どのプレイヤーも評価した点であるのは事実でしょう。

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赤起幻のように容易に創界神ネクサスをも破壊することはできないものの、緑起幻ならではの対応手段が既にあるのは紛れもない特徴であり、利点であるのではないかと思います。


・緑起幻の勝ちパターン

緑起幻の勝ちパターンは主に2

'クロノドラゴンなどの転醒スピリットでのビートダウン

'バースト(アレックス)とマジック(白晶防壁)を止めてのワンショット


 ①'クロノドラゴンなどの転醒スピリットでのビートダウン

前述したように相手の疲労で転醒できるためカウントの増加は赤起幻並みに早い点を利用します。一部カードには緑のコスト6以上のアタックという赤の世界に類似した転醒条件もあり、クロノドラゴン転醒後のクロノバースドラグーンの効果を発揮させやすい点を活かすことになります。


 ②'バースト(アレックス)とマジック(白晶防壁)を止めてのワンショット

遊醒や白起幻のように相手の防御手段を止め切って勝つ方法です。緑起幻にはマジックの使用に対してエアイレイザーのように使用できるリーフジャマーがあり、それを用いることで上記に挙げたデッキのように揃えて勝つという手段をとることができます。

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コアブーストをドローに変換できる点でロングゲームにも対応していることから、場合によってはパーツを集め、ワンショットして勝つことも常に選択肢に入れて立ち回ることになります。


⚪︎採用カードの解説

ここからは採用カードの解説です。各カードの使い方やテクニックについて。


・クロノドラゴン/クロノバースドラグーンIMG_4218

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言わずと知れた現環境を象徴とするフィニッシャーの1枚。転醒後のクロノバースドラグーンは緑のスピリットでもあるため、緑の世界等の転醒条件達成にも貢献し、カウント2の状態からクロノバースドラグーンアタック緑の世界等転醒カウント増加、転醒時効果処理カウント3達成によるライフバーンまで持っていけるため赤起幻並みに相性の良いカードになっています。


・アレックスIMG_4216


割愛......、しません。

このカードは能動的にメイン中に疲労できます。これが何を意味するかというと、ブレイヴをつけてメインステップ時効果を使うと、緑の世界などのコスト6以上の緑スピリット疲労時の転醒が行えます。要はメインステップ中に放浪の創界神ロロ無しでもカウントが溜められます。クロノドラゴンの条件達成、メイン中の厄介なスピリット/ネクサスの処理などを行うのが可能になることもあり、このカードである意味がある構築にしています(副次的な効果でしかないので適当言ってると思っていいです)


なお逆に相手のアレックスのメイン効果に反応しても転醒できます。覚えておきましょう。


・パイオニア 樹精ハッパIMG_4205


ドルフィーナタイプのパイオニアです。デッキの半数近くを転醒カードで固めていることもあり、レベル2効果の扱いやすさは段違いでしょう。初動の安定感やヴィーナのある無しでキルターンに影響があるため3枚でいいと思います。


・狼王ガウルシード/剣狼王獣ガウルシードIMG_4212

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2ターンキルを可能とするカードです。

例えば、先行緑の世界、新しき世界と動き、相手がゴッドシーカーやパイオニアでエンドと言った動きでターンが回ったとします。

すると緑の世界によって6コア使える状況からターンが始まるため、ガウルシード→4コスシンボルあり緑ブレイヴ→ガウルシードアタック(召喚/アタック時でレベル2になる)→ガウルシード転醒&回復ガウルシードアタック緑の世界で5点(新しき世界なら6点)を作れます。上振れも良いところですが、簡単に打点を伸ばせるカードの一つであり、召喚/アタックでコアブーストを持つことから緑の世界との相性もいいため採用。転醒後のガウルシードはバースト封じも兼ねるためアレックスのケアにも役立ちます。なお一応自由枠だと思ってる。

※新しき世界に限らず、ガウルシードを2軽減できればいいので緑の世界2枚とかヴィーナから命の果実-原種-なども可能。


・転獣皇子レオーネエッジ/炎獣皇子レオーネエッジIMG_4206

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ターン1の制限はありますが、ガウルシード同様に、召喚/アタック時にコアブーストを持つため緑の世界との相性は良く、さらに転醒時にはネクサスを2枚同時に破壊できます。2枚同時ということは転醒ネクサスを同時に破壊すればどちらか片方のみの転醒となり、相手の転醒ネクサスを無駄にさせることができ、2枚までであるため自由に枚数指定できる点も良いです。またフラッシュ効果はアルティメットも対象に取りつつ、うまくいけばアタックステップ終了を阻止できるため、このカード1枚が持つ仕事量は非常に多いです。

後述のレオジーヴェンと合わせると効果を無効にしながらネクサスを同時処理でき、転醒ネクサスへの対応手段が広がるため、このカードは間違いなく3枚であると思います。


・レオジーヴェンIMG_4210


召喚/アタック時にスピリット/アルティメット/ネクサスのどれか1つを重疲労させ、そのカードを次の相手エンドステップまで回復させず、またその効果を発揮させなくするというトンデモ効果を持っています。特にネクサスを選べるのが本当に強く、緑起幻ミラーでの緑の世界や、青起幻相手での青の世界への対抗ができることでこちらのアタックを通しにいきやすいです。レベル2の追加ダメージ効果はブレイヴとの組み合わせで3打点、カウント4以上時には4打点を叩き出し、この効果は重複できるため複数いれば場合によっては5点以上すら叩き出せます。このカードの存在故に緑起幻が成り立つ点もあり、緑起幻たらしめる1枚だと思います。


・テッポウナナフシIMG_4211


起幻と関係ないところからの採用。

何度か語ってきましたが、緑起幻とブレイヴの組み合わせはなにかと噛み合う点が多いです。特にレオーネエッジと緑の世界との相性は最高とも言え、このカードでブレイヴスピリットを作り出すことでコスト6以上の緑のスピリットを用意しやすくなり、相手スピリットがいない状態でも転醒が可能となります。このカードは手札補充を兼ねるため、デッキを掘り進めることにも貢献し、現状1番相性の良い緑起幻に採用したいブレイヴであると考えてます。


・ヴィーナIMG_4217


レオジーヴェン存在下で回復させると打点が増えます。ブレイヴ採用、転醒カード多めな構築な点もあり3枚です。


・新しき世界/エレアラグーン

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バースト封じが本当に重要になります。また、バースト封じの効果は本来のコストを参照するためブレイヴとのミスマッチも起こらないため相性が悪いとかはありません。


・緑の世界/緑の自然神IMG_4208

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序盤はコアを増やし、後半はドローに変換。それでいて疲労状態6以下バウンス内蔵でヴァルシャルクを止める防御手段となるなど紛れもないパワーカードの一つです。

青の世界ほどの汎用性は持ち合わせてはいないものの、緑起幻の中で使えばやれることは青の世界を超えるとすら言えるのではないでしょうか。


・命の果実-原種-/ドライアッドIMG_4214

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主に詰め手段として利用したいと考えています。このカードの表面の効果によるドローももちろん強力ですが、裏面のコアロックが強力だと思っています。スピリット/創界神ネクサスというかなり広い範囲にセフィロアリエスさながらのロック効果を発揮するため、レオジーヴェンの効果と合わせることでメイン中に転醒し、そのままコアを縛ることでゲームエンドに持ち込むことが可能であると思い採用しています。

転醒後はコスト6の緑のスピリットであるため緑の世界と合わせて使えるなどなにかと噛み合いがいいです。


・青の世界/青き異神IMG_3819

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い、つ、も、の。

赤起幻を初めに解説したときにも言いましたがこのカードとヴィーナはどこへでもセットで入ってしまいます。創界神への対応を考えればこのカードが手っ取り早く、相手の新しき世界存在下にアタックしてきたスピリットを破壊することでアレックスの発動を可能にするなど、起幻への対応を見越して採用しています。


・リーフジャマーIMG_4222


賛否両論カードですが、僕は必要だと思う派です。

遊精においてドルクとアレスわざわざ揃えるの弱くない?って言う意見もありながらも結局採用されてたんですから、防御札を妨害できるのってバトスピではやっぱり強いんです。このカードはコストこそかかるものの、サーチ可能な起幻持ちマジックであり1枚で機能します。白晶防壁が当たり前の防御手段と使われる現環境では使える1枚だと思います。


・白晶防壁(Re)IMG_4223


ただでさえパイオニアやヴィーナで山札から落とす上、テッポウナナフシで投げ捨てることも多いと思ったので3枚採用にしました。ミラーのリーフジャマーや白起幻に採用が検討されるグランウォーデンなど、白晶1枚ではダメなことも多く、ロングゲームを見据えることのできるこのデッキなら3枚でいいと思います。


⚪︎終わりに

時期環境候補の緑起幻について書いてみました。上記構築では転醒カードの枚数が異常なまでに多く、人によっては適切な転醒タイミングを見据えることが難しいため使いにくいと感じることもあるかも知れません。もちろんそうなれば他のカードに差し替えてみても良いでしょう。


いつも言ってますが、"まだ"発売してません。可能性を閉じきらず、自由に組んでみてください。その参考になればいいと思ってるのでそれで十分です。


それでは。