新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さてさて、新年一発目なのでみんなが見たいと思うような記事を書いていこうと考えていたところ
やっぱこれじゃね?
って思いつきました次第です。
というわけで、現環境で僕ならデュークモン(滅龍)をどう組むかについて語ります。
①現環境における滅龍の立ち位置
基本的にかなり厳しいと思います。去年の夏ごろの超煌臨1章までに存在していたデッキ群ならまだ対抗のしようもありますが、それ以降に登場したデッキ群は非常に辛い相手です。もちろんそれ以前に存在したデッキ群はいくつも強化をもらっており、簡単には勝てない相手になった連中も多々います。特に死龍と光導は以前ならカードパワー分で有利とも言えた対面ですが、今となっては五分以下。ラクタヴィージャやクローズドジェミニと言ったカードがあるので盤面構築をミスるとそのまま轢かれます。
そして現環境の最前線を走っていると言われる甲竜と魔影妖怪(魔戒)には間違いなく不利です。元々初速が速い方ではないため速度的にかなり厳しい対面です。滅龍というデッキは断罪剣、断罪龍(ゼウスも一応)と言ったカードで出遅れた分のターンを取り返し一気に巻き返すデッキなのですが、これらは最大で得られるであろう2.3ターン分よりもさらに早くこちらを倒しにかかってくるため"準備がまず間に合いません"、故に基本不利です。想獣はバースト(主にアレックス)一枚で相手の手が止まることもあり、巻き返すための一瞬を作ることができましたが、これらにはそれが通用しないのも明らかに不利がついてると考える理由の一つです。
纏めると、
・環境のカードパワー水準で劣る
・滅龍よりも速いデッキが増えた
これらが滅龍が今勝てないと言える理由だと考えます。
②現環境で滅龍を使うメリット
厳しい相手が多いと言う話をしましたが、逆に今使うメリットは何かと言う話をしなければ、時代遅れ感のある滅龍の話をする理由がありません。
メリット1:ロードバロンの追加
一見デジモンとはなんら関係のなさそうなロードバロンですが、滅龍の場合ギルモンや場合によってはクルモンがいることから比較的簡単に手札に加えることが可能です。このカードはバースト枠としてほかに候補に挙がるアレックスやマリンエンジェモンと比較した際に
・アレックスよりも加えやすい
・マリンエンジェモンと違い灼熱のゼロに神託ができ、デュークモンに煌臨できる
と言うメリットがあります。
そしてこのカードは現環境の頂点に位置するデッキである魔戒に対して有効です。アレックスでは耐えられず、マリンエンジェモンでは耐えた後の攻め手にならなかった滅龍に置いてそれら両方を可能にした1枚です。これを使わない理由はないと思っています。
メリット2.対策が減った
環境にほとんど顔を出さなくて久しいこのデッキタイプ。以前でしたらライフ貫通に対する対策や手札増加バースト等による対策がされていましたが、甲竜らがトップにいる今それらは少ないです。特に手札増加でフェンリグ等が飛び交うことが無くなったのが大きく、ロングゲームに強い滅龍においては手札をかられない事がプラスに働く事でしょう。
メリット3:異合がほぼいない
滅龍使う上で一番当たっちゃいけないデッキがありましてそれが異合です。
はっきり言って無理ゲー。ケイファラオム顕現トリトーンありがとうございましたと言うだけの、ゲームですらないソリティアが始まります。
それを踏まないのはありがたい。
③デッキレシピと解説
ここまで現環境における滅龍の立ち位置等々を話してきた上で僕の考える今の滅龍を紹介しようと思います。
バトスピ部
https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202001/11579092932502_20200115.html
3 クルモン
3 ギルモン
3 グラウモン
2 メガログラウモン
2 デュークモン
2 デュークモンCM
2 Bウォーグレイモン
1 ヤシウム
3 ロードバロン
21
3 グラニ
1 断罪剣
4
3 松田啓人
2 灼熱のゼロ
3 ダークタワー
8
1 マグネティックフレイム
3 大切なもの
3 白晶防壁
7
滅龍というよりもデュークモンというべき構築になっていますが、説明の都合デュークモンと言うとデッキとしてなのか、カードとしてなのかがわかりにくいため滅龍と表記します。
意識した点としては、
・基本パーツの枚数調整
・遅いからこそ上振れを狙う
・環境にマッチしたメタカードの選定
以上3点になります。
それらを具体的に示すなら
"進化ライン"、"クルモン"、"ダークタワー"
これらが今回のキーワードです。
・解説
1.進化ラインの枚数について
ギルモンの進化ラインは枠の兼ね合いもありまして3-3-2-2-2です。この比率が一番事故を起こしにくく必要なタイミングで勝ちに行ける比率であると思っています。
基本的にギルモンとグラウモンは核となるギルモンを最大数とることや使い回しをしやすくする関係で3-3以外は無いと思います。メガログラウモンに関しては上振れのさらに上振れん狙うなら3枚でも良いのですが、それをやるとグラウモンだけでは進化ラインが足りず、レオモンを採用する必要があり、デッキスロットの問題を生じやすいことから僕は2で良いと思います。基本的にメガログラウモンは経由できればなお良いと言った立ち位置で、滅龍においてはギルモンまたはグラウモン→グラニ→デュークモン煌臨と言った、"完全体を経由せずにデュークモンに繋げるのが当たり前に多い"ため、対紫では必要になれど枚数は抑えることができます。
デュークモン2枚は回し慣れてない人からすると不安に思うかもしれませんが、それは"進化してから煌臨することを意識しすぎているから"です。滅龍において進化はギルモンとグラニを使い回すために必要なのであり、上振れ狙いでもなければ進化の段階はグラニ経由でいくらでも飛ばすことが可能です。デュークモンの枚数を抑える故、デュークモンを優先して拾う必要がありますが、多少無理をすればクリムゾンモードでも代用可能なので慣れれば十分に回せます。
2.クルモンの必要性について
以前灼熱のゼロが出たばかりぐらいの際にクルモンについて語っているので大まかな使い方はそちらをご覧下さい。
リンク
→ http://kaadodehitoyasumi.livedoor.blog/archives/17636963.html
この当時と違うのが、クルモンを今の滅龍は"必要なカード"として見ています。というのも何度も言うように"滅龍は今の環境遅い"のです。故に少しでも早くデッキを回し必要なカードを探す必要があります。
それはギルモン然り、ロードバロン然り、マグネティックフレイム然りです。要はキーカードとなるギルモン及びその進化ラインと各デッキに対抗するために積まれたカードを引き込むためにクルモンが必要となります。
今回採用したクルモンで引き込むことができる防御札として、
・ロードバロン
・Bウォーグレイモン
・マグネティックフレイム
以上3種を採用しています。
ロードバロンは甲竜以外への対抗策。
Bウォーグレイモン、マグネティックフレイムは甲竜の素早いキルを耐え凌ぐために採用しました。
マグネティックフレイムはわかりやすいですが、Bウォーグレイモンに関してはあまりピンと来ないかも知れないですね。
例えばですが、先行2ターン目に甲竜側のジャガンナートがアタックしてきたとき、そのレベルはいくつでしょう?
多くの場合界放までしてレベル2でアタックしてきてる場合がほとんどです。そうした場合そのBPは10000であり、Bウォーグレイモンの召喚範囲かつ召喚時効果の焼き範囲内です。
そうBウォーグレイモンは甲竜の2.3ターン目のキルを阻止できる可能性があるカードなのです。その上甲竜以外にも使用でき、場に残った後も指定アタックによる除去、断罪剣を背負った唐突なフィニッシャーに化ける事ができるカードです。
以前だとクルモンは上振れを狙うために使うかわりに、山札の質(断罪剣やヤシウム等の後々必要なカードを落としてしまう)を下げてしまうデメリットも目立つカードでしたが、この構築では対面ごとに必要なカードを探して来れるサーチャーとしての機能がメインでありデメリット以上のメリットがあると断言します。クルモンのアクセル1コストで動ける点もこのサーチャーとしての動きと噛み合いが良く、今だからこそ使いたい1枚と考えています。
3.環境メタのダークタワーについて
なんか見慣れんカード入ってると思った方非常に多いと思います。このダークタワー、環境によく刺さっており、魔戒のコスト踏み倒しての召喚や相手ターンの煌臨を封じることで甲竜のトリヴァクラマの煌臨を阻止できます。もちろん煌臨に関しては死龍や皇獣相手にも有効です。なおこちらは元々デュークモンが自分のターンしか煌臨できないことから相手ターンにのみ発揮するこの効果は影響なし。紫が取れるようになったことで回収札的な立ち位置として大切なものを使いやすくなる相乗効果もあり、滅龍との相性が悪くない上にメタとして機能します。相手の上振れを阻止して自分のペースを掴むためにも是非使いこなしたい1枚です。
④終わりに
他では見られない一風変わった、でも新しい滅龍を紹介しました。基本的なパーツは同じですが今だからこそ採用を検討してほしいカードを詰めてみました。
正直あれこれやったからと言って相性が覆りかなり勝てるようになるわけではありませんが、好きなデッキを使い続け新しくしていくことを考えた際には、環境デッキが"何をしてきて何をされたら嫌なのか"というのは、好きなデッキを使い続けるためにも必要な考え方です。
今回それを探すきっかけとして、僕が好きな滅龍(デュークモン)を使ってその一例を示してみようと考え、紹介しました。
ジャガンナートに対してのBウォーグレイモンというのはあくまでそう動くよね、という想定のもとですが、決してタイミングがないわけではなく、実際に起こりうることです。そのような"何ターン目にこう動く"だろうという想定から環境メタというのは考案されます。実際にそれが機能するかしないかは時の運ですが何かをしなければならない時の指針になるでしょう。
それでは、今年もよろしくネ。
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