書くことないなとか思ってたらちょうどいい話題が降ってきたので突っ込んでいくぞー。

・カードゲームのシングル価格が高くなった原因

一昔前なら高くても1枚数千円で買えたのに今となっては超レアなカードは数万円越え、どうしてこんなことに。。。

なんて懐かしんでしまうユーザーの方が少なく無いと思います。じゃあ、今と昔で何が違うのってのを僕なりに説明しようと思います。重要なのは以下3つ。

①カードゲーム人口の増加
②カードゲームの種類増加
③低年齢ユーザーの減少に伴うメインターゲットの変化

①カードゲーム人口の増加
1993年発売のmtgがカードゲームブームの火付け役になったのはご存知でしょうが、国内でいえば1999年発売のコナミ版遊戯王が大大大成功を収めたのが国産カードゲーム史の始まりと言って良いと僕は思います(遊戯王よりも先に1996年発売のポケモンカード出ててそっちが国産初なんだけど、あっちは初出が携帯ゲームだったことからカードゲームとして出されて売れたって意味ではこっちかなと)。これ以降カードゲームってものがホビーとして人気を集めるようになったわけですね。

これ以降いろんなゲームが登場し、カードゲームユーザー(需要)がかなり増えたことで排出量の少ないカードは値上がりしやすい状態にあったとは言えそうです。

②カードゲームの種類増加
遊戯王以降、日本国内で少年向けカードゲームの販売が盛んになります。ポケカ、遊戯王以外に、2002年にはデュエルマスターズ、2004年はヴァイスシュヴァルツ、2008年にバトルスピリッツ、2011年にはヴァンガードと今なお比較的メジャーと言えるところのゲームが出ています(今なお売れてたり、10年続いてるゲームはメジャーって判断。ウィクロスとかバディファイトも多分こっち)。

これによって、遊戯王発売以降のわずか十年ぐらいの間に数多くのカードゲームが売り出されたので、競合相手にユーザーを取られないように取り囲みを急ぐ必要がありました。遊戯王により引き伸ばされた需要をそれぞれが競うように囲っていった結果、売り上げの増加を目指すために各企業が努力した果てにあったのが、近年のレアリティの再調整だと思います。

③低年齢ユーザーの減少に伴うメインターゲットの変化
遊戯王が人気になったとは言え、いつまでも人気かと言えばそうではないのです。特に少年向けという性質上、年齢が上がれば当然カードゲーム自体から引退する人は少なくない。そうなると新しいユーザーを確保しないといけないわけですが、よく言われるようにここ数十年で国内の子供の数は減っているし、ゲーム機の進歩も目覚ましいのでそもそもカードゲームに興味を示す子供なんて減っているわけです。するとどうなるかと言えば、各企業は自分達のカードゲームを買って貰う努力をするわけですね。

その各企業努力というものの一つが新レアリティで差を出すというものだったのが事の始まりかなと思います。遊戯王などが高レアリティカードの中でもシークレットやアルティメットレア(レリーフ)など、レアリティの違いによるコレクション性を出してたのとは別に、そのレアリティしかないカードを出して、より付加価値を出したというのが近年のカードゲーム事情です。

少年向けと言っているように、基本的には10代ぐらいをメインターゲットと据える事の多い国産カードゲームですが、そのメインターゲットが20代を超えるようにずれ込んだのが、このレアリティの再調整によって起こされた変化であると思います。これによってレアリティの高いカードには今までよりも一層高い資産価値がつくようになり、結果としてパックは良く売れるようになりました。


・まとめ
国内の変化、市場の成熟に伴い、新規獲得の難しくなった低年齢層から中高生以上へのメインターゲットの変更がここ数年ぐらいの間に起こり、それに伴いレアリティの再調整が行われた。

以上が今のシングルカード高騰の背景にあった大きな変化だと思います。ものを売って続けていくためにどの企業も踏み切った戦略であったというだけのことです。

それによって始める敷居はかなり高くなってしまいましたが、20年をかけて売り上げを伸ばしていく中で一つの転換期を迎えたってのが僕が見てきた中で思うことですね。子供相手に売りたくても売る相手の数が少なくなっていたり、興味が他所に行ってるのに売れるのかって言ったら売れないよね。だから、既に固定客として付いてる20代やそれ以上を含めた方に評価してもらえる売り方に変わっていたのでしょう。

趣味が高くつくようになってしまったのはユーザー側からすると痛いといえば痛いんですが、趣味としていたものが消えてしまうのとどちらがいいかと聞かれたら僕は前者の方がずっといいと今なら言えます。好きだったものがなくなる方が辛いし、続いていくため、売り上げを伸ばすためにやっていることなので受け入れて上げるのが今後のためになると思います。高校生の時はなかなかそんなこと思えなかったけどね。


※以下余談
・新規レアリティ追加で印象的だったもの

まず僕が印象的に残ってるのがデュエルマスターズのビクトリーカードですね。

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※カーナベル様より引用

このカードなんですが2011年発売のデュエルマスターズの新シリーズの1弾に収録されました。このカードなんと2、3箱買って2種類のどちらかが出るか出ないかというもの。この時、デュエルマスターズのボックス単価が24→30パックに増量したため値上がりし、代わりに以前は箱1枚だったスーパーレアカードの封入が増えるなどレアカードの封入が増えました。つまり、新しいレアリティを設定する事でキラカードを増量し、レアカードの付加価値を再調整したという事です。

ただこれによって生じたのが、シングルカード取り扱い店での高騰。このカードは高かった。当時大体5000円。今となってはどのカードゲームでも同じような値段のカードは存在しますが、この2011年当時で全くの新規カードに5000円ってはっきり言って異常でした。

遊戯王でこの時期より以前に、1枚5000円ぐらいの値段を突破した新規カード(ブリューナク【シークレットウルトラ仕様】)はありました。でもそのカード、レアリティにウルトラ/シークレットの2種類あった内の高い方な上に、デュエルターミナルって言う100円で1枚カードが出てくるアーケードタイプのゲーム筐体からしか排出されないカード限定です。パックから当てるのとはかかる金額が異なるから高いって理由があってその値段なんですよ。
※知り合いからシク仕様まだじゃないって指摘されて間違ってたの気づきました。ウルトラ仕様でも1枚5000円超えたことあったみたいなので訂正します。ちなみにブリューナクシークレットは初動1万近かったみたいですw すぐ下がったようですが。

それと比べて、パックから出るカードが、単価の高くなりやすいアーケード版と同じぐらいって言えばその異常さが分かると思います。何が言いたいかって言うとこの時期あたりからカードゲームの資産価値が急騰したのではないかと僕は思います。

これ以降に新レアリティを設定してレアリティの再調整を行ったカードゲームは結構あり、

デュエルマスターズ
2011年 ビクトリーカード(廃止)
2014年 ダブルビクトリーカード(廃止)
2015年 レジェンドカード(廃止)
2017年 マスターカード
ウルトラゴールデンカード

バトルスピリッツ
2014年 CPX
2015年 XX
2018年 10thX

ヴァンガード
2014年 リバースRRR(廃止)
GR(廃止)
2017年 ZR(廃止)
2018年 VR

Z/X
2017年 HR
2018年 OBR

※やってたゲームで適当に調べました

などなどありました。ここではレアリティを追加したって所に絞って一部を載せてますが、加工違い、いわゆるパラレルが排出されるようになったって言うのを加えるともう調べるのが嫌になるレベルでどのカードゲームでもやってます。そして、いずれの新規レアリティも大体3箱以上で1枚出るかなってぐらいのレア度のものがほとんどです。ものによってはもっと酷いです。

そんな中でも僕がこれはまずいと思ったのがヴァンガードのZR。
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このゼロスドラゴンって言われたカード達がヤバイ。

このカード封入されてるパッケージがこれ。
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うん、堂々と映ってるね。
さてこれらのカード何箱買ったら出るでしょう?

答えは1カートン(20箱)です!箱単位で買ってもほぼ出ません。

流石にやばいなと思いました。なんでって、商品のパッケージにドカーンって目玉カードとしてイラスト出てるのにカートンに1枚封入ですよ?一応それぞれ1枚出るんですけど、今までとレベルがちがった。さっきからヤバイヤバイ言ってるのには僕なりの理由があって、目玉の上記カードを商品パッケージに堂々と載せてることです。出ると思うじゃん、パックそれなりに買えば。でもダンボールで纏めて買ってやっと出るってそりゃ問題でしょう。

嘘か本当か知らないけれど誰かが消費者庁に連絡入れたらしく、それでかなり話題になりました。そのおかげかどうかは定かじゃないですが、この次の弾以降は僅かながらも封入率がマシになったというのは事実です。怒られたのかどうかは僕の至り知る事ではない。

多分ですが、mtgを除いて、パック封入のカードでシングル価格が5000円を超えるカードが次々と出始めたのはデュエルマスターズのビクトリーカードが先駆けであったと思います。同時期に他のゲームは何してたかって言えばパラレル仕様の追加が多かったです。毎回思うけど、デュエルマスターズってゲームは先んじて新しいことを取り入れていくことが多いので、全体が後追いして何かすることの方が多いですね。

それでは。