遊戯王もやってた人、hitoyasumiです。僕は今カード自体触ってるわけじゃないけど、対戦動画を見るの大好きなので新規テーマの動きとか結構知ってます。

因みに一番やってた頃はシンクロ期後半。割とガチガチのジャンド組んでクェーサー出して遊んでた。

そんな遊戯王、現在ではシンクロはあまり使われずリンク召喚という方法が主体。このリンク召喚にあたりルールに大幅な変更があり、エクストラデッキ(旧融合デッキ)が出てくる場所が新たに登場。これにより実質的にエクストラデッキから出るモンスターの召喚が制限されてしまい、高額カードの多いエクストラデッキのカードが大きく評価が見直される事態に。そして遊戯王ショック的現象が発生、過去の高額カードが使い物にならなくなり価値が暴落。お店によっては潰れてしまうレベルの大打撃をおった。そんな中登場のリンクモンスター、リンクマーカーと呼ばれる矢印がカードごとに付いており、その向きの先にはエクストラデッキのモンスターが出せるよというもの。故にみんなエクストラデッキのモンスターを多用するデッキではリンクモンスターを活用するようになった。

そんなリンク召喚全盛期の現代遊戯王の決勝が面白かった。
決勝のマッチングは
トリックスターvsオルターガイスト

40902BDB-A315-455D-A34A-8506AB70C2B1


64D50998-FEC7-4F53-AF48-4D69DD201EAE


どちらもリンク召喚期登場のテーマであり、トリックスターは全ハンデスコンボ(なお制限カードとなっている)を内包した、バーン&ビートテーマ。対するオルターガイストは相手のアクションに対して妨害を行いながらアドバンテージを稼いでいける妨害テーマ。要はコンボvsコントロールのようなものだと思って貰えればいい。

1本目、2本目で1-1となって迎えた3本目が本当に面白かった。オルターガイスト側の先行から始まったマッチ2本目。オルターガイスト側が出したモンスターはライオウ。

CAC2BE50-B840-4382-B48D-787DEECCADB0


このライオウ、僕がまだ中学生だった2008年頃に最も活躍したカードで今ではあまり使われないカード。それがなぜ世界大会という大舞台で使われているのか。それは現代遊戯王、サーチ手段が大体のテーマに当たり前のように搭載されてるおり、サーチを封じるこのカードで動きの半分が止められてしまいかねないのだ。

そこにトリックスター側が返したカードがサイバードラゴン(サイドラ)。

421BE405-54EA-4E94-B925-122CDE95A33B


このカードの登場も古く初登場は2005年。このカードに関しては最近テーマとしての強化がされているものののそれが今なお色褪せず世界の大舞台でライオウとともに並び立っているのである。当時の環境でもライオウを返すためのサイドラとしてよく使われており、当時を彷彿させる光景が目の前に見せられた会場は歓喜の声。このサイドラによってライオウの効果を強制させ、ライオウ、サイドラ共に退場。その後互いに大きな動きがないなか、オルターガイスト側プレイヤーが使用したのは天声の服従。

2FFAE9C2-287C-4D03-8F9A-3ACC257D703C


このカード、カード名を指定して指定したカードが相手デッキにあれば奪い取れるというカード。これで相手のデッキに入ってると思われる2枚目以降のサイバードラゴンを宣言し見事入手、盤面を切り返すアタッカーとして使用して切り返していく。

しかし、トリックスター側は精神操作を使用。

221DCF00-19EA-4441-A905-F1E4EF145494


これにより、サイドラを奪いリンクモンスターの素材にしてダイレクトアタック、天声の服従のライフコストに加え、ダイレクトアタックを食らってしまい、トリックスターのバーン効果で詰められてしまう状態になり投了。トリックスター側が優勝した。

たしかに僕は少しばかし現代遊戯王にも詳しい人間だし、昔の遊戯王を知っている。しかし、10年近く経ったカードが世界大会という大舞台で活躍し、しかもそれを双方のプレイヤーがキーカードと捉えて奪い合うのは現代遊戯王ではほぼ見ることのできないゲームだった。

カードゲームのカード一枚一枚の旬というか環境寿命のようなものが短くなりつつあると言われる昨今。それはどのゲームでもそうだし、バトスピなんかはまだいい方だけど、バディファイト、ヴァンガードとかは本当にその寿命が短い。売るためにはより強いカードを作ってそれを使ってもらうのが一番手っ取り早いんだろうけど、それはカードゲームの寿命を縮める事にもなりかねないしプレイヤーが離れる最たる要因。そんな中で10年前のカードが輝く姿というのは様々な人に感銘を与えたと思うし、そんな会場の様子を見て僕もまた感動した。そこに遊戯王というゲームが人気である理由を見た気がした。

そして、こういう配信を観れるというのもすごくいい試みであると同時に会場で観れるというのはエンターテイメント性の追求という点で言えば必要な事であるとも感じた。それをやらずしてはゲームの大筋である楽しむから外れてしまうから。

最近楽しむってことを忘れてたけど、いろんなゲームの世界大会の配信見てた中で特にこの遊戯王の大会がすごかったので記事にしました。なかなか勝てなかったり、嫌なことがあったりで自分のやってるゲームと距離を置きたくなったら見て欲しい。

それでは。

※カード画像転載元
カーナベル 様
https://www.ka-nabell.com/sp/

※カード画像掲載元
遊戯王カード検索 様
https://ocg.xpg.jp/